2023年07月14日

【議会の若者政策】(2023年7月13日 広報広聴会議)

7月13日、本年度第2回目の広報広聴会議を開会しました。
私は副委員長なので主に議事進行役ですが、同じ会派から長谷川議員と竹岡議員が委員として出席しており、会派としての意見を発言してくれています。




広報広聴会議など、「特定の目的について検討を行うための場」は、インターネット中継がありません(傍聴はできます)。横須賀市議会基本条例で「議会は、すべての会議を原則として公開するものとする(12条2項)」と定めていて、「会議及び議員研修会等の傍聴については、別に定める(12条4項)」とし、横須賀市議会傍聴規則で必要事項を定めています。

議会に関心を持っていただけるようにするためにという理由ももちろんありますが、それ以前に、広く開かれた議会にしていくために、単に現地での傍聴だけではなくインターネット中継や、議会資料のインターネット公開などにこれまで横須賀市議会は取り組んできました。これからも、さらにさらに、開いていくべきところがあると私は思っています。

■議会の若者政策に対する温度感


今回の議題の中で、広報広聴会の開催を巡る議論がありました。

(1)そもそも広報広聴会とは

そもそも「広報広聴会」という名称は、2022年度に、これまで「議会報告会」としていたものを改称し、決定したものです。

①今後の市民との懇談会、議会報告会等は、課題別検討会議における検討課題に対する懇談会を中心としよう
②特定の対象者から、または特定のテーマに関して意見を聴取する機会として行おう
③今まであった「報告」を主とする場から、広聴を中心とした場にするため、議会報告会及び懇談会を一本化しよう

という意味合いを込めて、会の名称を「広報広聴会」とすると決定し、また、議会基本条例の所要の改正も行いました。

言い換えれば、
①②→目的を明確にしてご意見をいただこう
③→議員が一方的に説明するのではなく、市民からご意見をいただくのを中心にしよう

といった改善です。


この際、横須賀市議会広報広聴会実施要領という、根拠となる法令を整備し、

(対象者)
第3条  広報広聴会の対象者は、広報広聴会議で協議の上、決定する。
( 実施時期等)
第4条  広報広聴会は、年1回以上実施するものとする。この場合において、その実施の必要性について積極的かつ十分な議論を行うこととし、当該議論は、当該年度の広報広聴会議委員の任期の初めに協議を行うこととする。

としたため、今年度はじめの協議事項として、「今年の広報広聴会どうしましょうね?」を話し合ったわけです。

(2)何回やるか?誰を対象とするか?の議論

冒頭に記した、「議会の若者政策に対する温度感」というのは、この広報広聴会を巡り、何回やるか?誰を対象とするか?の議論の中に見られます。

よこすか未来会議としては、
「若年層への関心を持っていただくという意味も含めて、毎年、高校生のみならず、若い世代を対象に、毎年やった方がいいとの考え。ただ、実際何を課題にしてやるの?と言う部分は、そのうえで検討しなければならないし、ただ一方的にこちらから話して関心持っていただけないとなるのは意図しないことなので、関心持ってもらうための手法も含めて検討する必要がある。そのうえで、課題別検討会議の動向を観つつ、時期や回数は協議したほうがいい。」

という意見です。
実施要領上「年1回以上」ですし、何回やったっていいわけです。
実際、何十回もやっている議会もあるよと、小林(伸行)委員がおっしゃっていました。

一方で、広報広聴会議とは別の、政策検討会議という場において「議員提出条例化も視野に入れつつ、今年度何を集中的に話し合うテーマにしましょうね?」という話し合いも並行して行っている、という検討すべき点があります。

先ほど広報広聴会の成り立ちで述べた ①今後の市民との懇談会、議会報告会等は、課題別検討会議における検討課題に対する懇談会を中心としよう というのは、まさにこの政策検討会議を通じて、「これを集中的にやります!」が決まると、課題別検討会議における検討課題として設定され、それについて考えを深めるために、よし広報広聴会を開催して広く市民意見を聞こうじゃないか・・・と、そういう流れになるわけです。

ですから、「課題別検討会議で何を取り扱って、そのために広報広聴会のテーマや対象者をどうするのかを考えて、という順番になるから、少し待った方がいい」というのもまた、考え方としてあります。これも大切なことだと思います。

今回の会議の結論としては協議が整わず、次回再度協議することとしました。

ーーーーーー

なお、これらを踏まえて、元に戻るようですがもう一度述べますと、

実施要領上「年1回以上」ですし、何回やったっていいわけです。

また、2020年に「横須賀市議会『市議会アンケート調査』報告書」にて、「年代が下がるとともに、市議会への関心度が低くなるので、若い世代へのアプローチが必要」「若者向けの議会報告会等の開催はニーズをとらえている」と分析した通り、若い世代向けの広報広聴会は、毎年定例化して、特に高校生を対象とした実施実績も横須賀市議会にあるわけです(コロナ禍で中止、その後は先述の広報広聴会と改称する議論の中に吸収され、今に至る)。

若者を対象とする広報広聴会は、どんどんやった方がいいと、思っています。

なお、若者政策に対する各議員の温度感というのは必ずしもわからないです。
ただ、前期のメンバーで私が総務常任委員長として世田谷区の若者政策の取り組みの視察をした際の報告書は、とても面白いなぁと感じました。

●参考
令和4年度所管事務調査報告書 総務常任委員会(参加10名)
東京都世田谷区「若者政策について(希望丘青少年交流センター)」
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/7860/council/result_report/inspection/r04inspection.html#R4_SM  ※各委員の報告書をクリックしてご覧ください。

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