2025年03月10日

【1億円の光る門とか】(2025年3月4/6/10日 都市整備分科会)

2025年度予算の審査が続いております。
時間を見つけて詳細に掘り下げたいと思いますが、ひとまず私の所属する都市整備分科会の2025年度予算審査が今日終わったので、その部分までのまとめです。
 
加藤ゆうすけの、予算審査(予算決算常任委員会都市整備分科会)での質疑要点
まとめ

  • 都市部ではマンション耐震診断の遅れ、急傾斜地対策、空き家対策の課題を指摘。
  • 港湾部では景観問題や“1億円のウェルカムゲート(光る門)”の費用対効果を議論。
  • 建設部では道路の雑草対策が一段と進むことを評価。
  • 上下水道局では工業用水の動向やメーター交換コスト増、浸水対策の停滞に焦点。

 


1. 都市部関連(2025-03-04)
① マンション耐震診断 (マンション耐震診断助成事業

  • 5年間実績ゼロが続いているため、令和6年度と同額の予算(344万6000円)が適正なのかを問うた。
  • 住宅金融支援機構と協力しながらの対策を検討との答弁。

② 急傾斜地崩壊対策

  • 令和6年度は工事件数・予算ともに減少。
  • 県全体の配分の影響があるため、市だけで推進するのは難しいが、地域特性を考慮して取り組むべきと指摘。

③ 空き家の樹木問題がおきないよう予防策

  • 相談会(空き家所有者向け)を拡充し、専門家への報酬を含める形に変更。
  • 空き家にならないための対策として、「敷地内の樹木管理助成」など、所有者が特に高齢の場合に支援する仕組みが必要ではないかと加藤ゆうすけから提案。
  • NPO法人などを活用し、管理支援団体の認定を検討中との答弁。


2. 港湾部関連(2025-03-04)
① 野比海岸のピンクすぎる「ジハングン」について

  • 加藤ゆうすけとしては市の財産を有効活用することには基本的に賛成。しかし、景観計画や景観条例に照らして適切なのかという市民の声があるが、どうなのか?と問うた。
  • 市側の答弁として、設置後1年の中で何度か苦情はいただいていること、景観審議会の承認を得ていることがあった。

② 1億円のウェルカムゲート(光る門)について

  • 新港フェリーターミナルの出入り口に、8500万円のゲート設置費+1400万円の設計費=1億円の事業として、ウェルカムゲート設置関連予算が計上された。
  • LEDを使用して暗いエリアを明るくする目的とのことだが、かつて新港ふ頭の整備にあたって、近隣マンションから、ライトがこちらにあたらないようにとの要望もでており、近隣住民への影響を懸念し、加藤ゆうすけからその旨を問うた。
  • また、1億円を市債(市の借金)で全額賄う形になっているが、企業版ふるさと納税やネーミングライツの活用も検討すべきではないかと加藤ゆうすけから提案。
  • 市側は広告掲載の可否を含めて関係部署と調整中との答弁。



3. 建設部関連(2025-3-6)
1. 道路の雑草対策 (道路維持管理事業 道路法面除草・伐採

  • 予算・決算の推移:
    • 2021年度決算: 約7,744万円
    • 2022年度決算: 約8,554万円(予算を120万円超過)
    • 2023年度決算: 約9,153万円(予算を720万円超過)
    • 2024年度予算: 約8,433万円
    • 2025年度予算案:8,990万円
  • 質疑の結果わかった市の対応策:
    • 「道路法面除草・伐採」で8,990万円+「除草作業」として817万円を新規計上。この「除草対策」は、草が生えるのを防ぐ予防策で、昨年は「道路法面除草・伐採」の中に含めていたが、今回は別の項目として分けた。つまり総額としては昨年比大幅に増額。
    • 予算の増加はそろそろ限界に近い。コンパクトシティ化などの長期的な都市計画が必要。

2. 雑草で見通しが悪くなる道路をなんとかする ( 道路環境改善事業 植栽帯等整備工事 )

  • 交差点改良のための植栽帯整備予算の推移:
    • 2024年度: 1,000万円(加藤ゆうすけの提案の結果が実った新規項目!)
    • 2025年度: 2,000万円(予算が倍増!)
  • 質疑の結果わかった課題と対応:
    • 佐原交差点の日産側を2024年度実施したが、一部予算が足りず2025年度にも継続。
    • 見通しが良くなった結果、道路を横断する歩行者がかえって出てしまわないように、横断防止柵もつける。
    • 植栽撤去に地元住民の反対があるケースも。
    • 2024年度の当事業での声掛けの結果、一部地域では「まちかど里親制度」により近隣市民自らが植栽管理を実施する良い流れに。

4. ロード・ボランティア事業 (まちかど里親制度)

  • 予算の推移:
    • 2024年度: 27.3万円(34団体)
    • 2025年度: 59.6万円(38団体)
  • 質疑の結果わかった方針:
    • 今年度は物置の設置支援の要望があり、これに対応したりもした。
    • 今後もボランティアの要望を吸い上げ、活動しやすい環境を整備。

5. そろそろ学校プールはすべて委託したら? (公園施設管理事業 プール運営管理業務委託)

  • 概要:
    • 公園プール廃止に伴い、学校プールを公園プールの代替として使用している。
    • 7校分のプール開放の際の管理業務を一括発注予定。
  • 質疑で加藤ゆうすけが提起した今後の課題:
    • 教員の負担の大きさ・人口縮小時代の公共施設の在り方など踏まえ、プール開放の時間だけではなく、学校プールの水泳授業までも含めた外部委託についての議論が必要と加藤ゆうすけから提起。
    • 建設部からそれを教育委員会に切り出すのは難しいが、公共施設全体の在り方の一部として、学校プールの管理の在り方についての意見があったことは伝える。

6. 愛宕山公園リニューアル

  • 津波避難階段の整備:
    • 緊急防災・減災事業債の適用を引き続き検討中(現時点では1億9000万円全額市の借金)。
    • 財務課や県と協議を進める予定。

 


4. 上下水道関連(2025-03-10)
① 有収水量(工業用)の変化の理由

  • 2025年度予算で前年比マイナス8.0%の減少見込み。
  • 2023,2024年度の水量急増は久里浜火力発電所の稼働が始まったため。2024年度はこれが安定し、需要が一定水準に落ち着いたため前年比マイナスだった。業務予定量次第ではあるが、今後は現在の水準で安定する見込み。

② 水道メーター交換費用の増加

  • 8年ごとに交換される水道メーターの単価を計算してみると、毎年値上がりしており、2020年度比で34.5%増加している点を指摘。
  • 質疑の結果、主因は工事単価の上昇であり、前倒しの購入は費用を安くするために特に効果はないとのこと。

③ 浸水対策

  • 2025年度は、国道357号線の水路改修に関する市負担分。
  • 2023年度に用地問題で進められなかった久里浜地区(神明小学校の道路の反対側あたり)の対策は、新年度も承諾が得られず停滞中。


 

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