2018年08月20日
【高齢者関係にお金を使い過ぎなわけでも、高齢者に対する施策をどんどん削っているわけでもないです】
【高齢者関係にお金を使い過ぎなわけでも、高齢者に対する施策をどんどん削っているわけでもないです】
社会福祉審議会 福祉専門分科会 第2回を傍聴しました。
この会議は、社会福祉に関することがらのうち、児童福祉(子どもに関すること)と精神障害者福祉以外について話し合うため開かれています。
全4回の話し合いの結果は、「答申」という形で市長に返され、本年度末までにつくられる「横須賀市地域福祉計画」の参考となります。
高齢者関係にお金を使い過ぎなわけでも、高齢者に対する施策をどんどん削っているわけでもないです
今回の資料には、横須賀市の地域福祉の現状が、生々しく表れています。
例えば、「横須賀市地域福祉に関するアンケート調査」を見てみると、
「高齢者関係にお金を使い過ぎ。子どものためにお金を使うべき」というご意見と、
「子育てに重点を置いているのか、高齢者に対する施策がどんどん削られているように感じる」というご意見が、自由記述で真っ向から対立。もちろん、子育てか、高齢者支援か、という対立関係でどちらかを切り捨てているわけではないので、極論です。
支え合いが必要だと思っている人が8割だが、地域活動に参加したくない人が5割。
また、「地域住民同士の支え合いが必要」と答える人は84%いるのに、
「地域活動には参加したくない」と答える人が45%いらっしゃる。
社会の変化が激しいため、「昔の姿に地域を戻す」ことを目指すのは違うと私は思っていて、新しい支え合いの形(小中学生の学びにもつながる地域活動や、住民同士の有償ボランティアによる支え合い活動など)を探す必要があると思っていますが、「地域活動には参加したくない」との回答が約半分という結果は、かなり厳しいものです。