【3月定例議会の報告2 会派代表質問(2月26日 本会議)その2 市職員の意識改革】

【3月定例議会の報告2 会派代表質問(2月26日 本会議)その2 市職員の意識改革】

 

前回に引き続き、会派代表質問に関する報告です。全部は紹介しきれないので、かいつまんでお届けします。後日公開される会議録に、質問と答弁は全て掲載されます。今回は主に「市職員の意識改革」的なる部分です。

 

なお、前回説明の通り、代表質問とは、市長の新年度施政方針等に対し、会派に属する議員が会派を代表して行う質問です。2月17日の本会議で市長が述べた新年度施政方針も、併せてご覧ください。

(参考 https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0510/mayor/policy/siseihousin2020.html )

 

(会派代表質問の発言通告書(何を質問するかの目次)は、以下からダウンロードできます)

https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/7860/council/kaigi_iinkai/giji_speech/r02/3tei/documents/iseki200226.pdf

 

  • =市長 ★=教育長 ▽=伊関団長

 

■4 経営企画部の運営について

(1) 令和2年4月の行政組織改正で経営企画部を設置することに対する市長の考えについて

  • 施政方針でも述べたとおり、私はいまだに変わらない市役所の前例踏襲主義を何とか打破したいと強く思っている。そのためには、職員の意識改革を続け、時代の変化に柔軟に対応できる組織でなければならない。経営企画部は、都市経営の観点から、企画立案、庁内調整及び政策の牽引車となる組織。特に経営マインドを持って業務に当たらせたい。

(2) 経営企画部の構想を実効性あるものとするための組織の「横串」機能の強化について

  • 経営企画部では、基本構想、基本計画の策定、再開発事業やデジタルガバメントの推進など、全庁を挙げて進める業務を担う。当然、全庁の横串を刺すことが重要な任務となる。また、復活させた企画調整課に調整機能の役割をしっかり果たしてもらい、庁内の横の連携を強化したい

 

→2020年4月の行政組織の改編で「政策推進部」が廃止され、「経営企画部」が新たに設置されることに対する質疑です。上地市長は、とにかく「職員の意識改革」を訴え続けています。意識を変えるには、精神論ではなく制度を変えて行動変容を狙うほうが、因果が明確ですから、手段としての組織改編は理解できます。狙った効果が出ているのかを、来年度の質疑で確認していく必要があります。

 

 

■7 職員の意識改革について

(1) この1年間の職員の意識改革のレベルアップの状況及び今後の進め方について

  • 私は、職員が変われば横須賀は変えられると確信しており、事あるごとに職員の意識改革の必要性や、こういう職員であってほしいということを伝えてきた。この1年間、ときには市民の方から、職員が変わってきたと直接おほめの言葉を頂くこともあり、職員が変わってきたと感じることもあるが、もっともっと職員は変われるものであると信じている。今、両副市長を筆頭に、意識改革に向けた様々な取組を行っています。今後もこうした取組を継続して行っていくとともに、私からも粘り強く、繰り返し、意識改革の重要性を伝えていきたい。

 

(2) 若手職員の声を聴く仕組みづくりの必要性について

  • 私も、急激な時代の変化の中で、柔軟な発想を持った若手職員の意見を政策に反映していくことは、本当に重要であると考えている。そのため、若手職員が横須賀の未来や政策に対して意見を出し合い、それを吸い上げる仕組みは、必要だと思っている。例えば、テーマを定めてワークショップを開くなど、政策提言につながるような仕組みをぜひ作っていきたいと考えている。また、こうした取組によって、あるいは仕組みによって、職員同士の横のつながりや関係性を強めていきたいとも思っている。

 

(3) 地域貢献策としてボランティア休暇の項目に市内での地域活動への参加を追加することについて

  • 市の職員が、自発的に様々な地域活動に参加し、社会貢献することは、活動によって得られた経験やネットワークが、市民サービスに生かせるものと考えているので、御提案の項目追加については、ぜひ実施したい。また、実施に当たっては、事前に休暇の対象になる事例を示すなど、職員がより利用しやすい休暇制度の構築に向けた対応をしていきたい。

 

→ここでも繰り返し「職員の意識改革」を求めています。なお、「地域貢献策として(市職員の)ボランティア休暇の項目に市内での地域活動への参加を追加すること」は、早速来年度から実現される見込みです。

 

 

■13 男女共同参画について

(1) 令和元年12月定例議会における男女共同参画及び人事所管部局の連携に関する質問に対する市長答弁の真意について

  • まずは、私自身の答弁混乱を生じさせ、申し訳ない。私が言いたかったことは、女性職員の意識そのものの問題としてとらえているのではなく、上に上がろうとしない意識の背景には職場環境や制度の問題があり、それらを解決していく必要があるとの思いから出たものだった。本市職員アンケートによれば、管理職昇任に必要な環境整備として、仕事と生活の両立・働き方の見直し・昇任前後のサポートをする研修や制度などがあがっている。これらの環境整備を行い、女性職員昇任へのモチベーションを高め、より力を発揮してもらうために取り組みを進めたい

 

(2) ポジティブ・アクションの必要性について

  • 女性職員の管理職比率が高まらない現状に、ポジティブアクションは一定の効果がある。どのような場面でも、個人の能力や努力によらない格差は絶対にあってはならない。意欲・能力のある女性職員を積極的に登用したいし、そうした職員にこそ、本市をけん引してほしい。男女共同参画の推進は、市政運営の理念でもあり、管理職比率向上はその具現化である。現状の改善に向け、こうした取り組みを一つの指標として考えていきたい。

 

(3) 女性職員比率を向上させるための各種施策を検討することについて

  • ポジティブアクションの推進は、一つの手法として考えたい。ポジティブアクションには、クオータ制など様々な施策があるが、数値引き上げの効果とともに、強制的な面もあり、単に先行して仕組みを導入するだけでは却って職員のモチベーションを下げる危険性がある。今年度廃止した管理職課長補佐試験は女性職員の受験率が20%と低調だった。理由として、昇任へのモチベーションがあがらない、管理職に魅力を感じないなどの声。積極的に昇任を望むよう意識啓発、環境整備に努めたい。

 

 

→ここの部分は、私の昨年12月定例議会での一般質問に対する市長答弁から続く文脈です。

(その時のブログもご覧ください http://katoyusuke.net/2019/12/10/19120901/ )

 

12月定例議会でこの質問をした後、様々な方から、様々な反響(応援)をいただきました。「横須賀市職員の女性が上にあがろうとしない。たぶんそれが一番大きなことではないかと思っています」(12月定例議会での市長答弁)という、女性の意識の問題だ、と捉えられかねない答弁には、私を含め多くのかたががっかりしました。

 

特に男女共同参画に限った話ではありませんが、変わらない意識に対して、制度を変えることで行動変容を促し、結果として意識を徐々に変えるのが有効だと私は考えています。今回の1問目の答弁で、「本市職員アンケートによれば、管理職昇任に必要な環境整備として、仕事と生活の両立・働き方の見直し・昇任前後のサポートをする研修や制度などがあがっている。これらの環境整備を行い、女性職員昇任へのモチベーションを高め、より力を発揮してもらうために取り組みを進めたい」と答弁があったので、制度改善の前進をただ望むばかりなのですが、2問目の答弁をきくと、やはり不安が残ります。

 

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(男女共同参画の推進に関する、伊関団長と上地市長のやりとり)

2月26日 本会議 動画 4:05:08あたりから。

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/yokosuka/WebView/

 

▽それから男女共同参画のところ、また新たに答弁いただきまして本当にありがとうございました。なかなか私も口下手でうまく説明できないところがあると思うのですけれども、ぜひ市長には女性職員のやる気ができるような環境づくりとか、本当に優秀な人は引っ張り上げていただいて役付にしていただくとか、多分上地市長だとできることはたくさんあると思うのです。いろいろ先ほど述べてポジティブアクションでこうしろ、ああしろと言ったのですけれども、多分流儀が違う上地市長流のやり方があるのではないかなとは思っているので、今日、こうやって女性の職員の方、数限られているので、これが半分なんていうことはかなり先の話になるかもしれませんが、そういう時代に向けてやはり女性の管理職がやる気を持ってこの横須賀市をよくしたいと思えるような環境づくりをぜひしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

  • 女性職員をこうやってじーっと見ています。やはり何度も言うように能力とハートだから、全くあの私、女性、男性と区別がないわけで、まぁ、この話でこういうふうにがっかりしたとか言われたという話を聞いて、女房とよく話をするのだけれども、言い方が悪かったんじゃない?という話、うちの女房も御承知のとおり、キャリアウーマンばりばりで非常に尊敬していて、あれだったらどう言うのだろうなと、言い方が違うのよと。うちの女房も男女区別全くない人間、能力主義だから、あまり私もよく分からない話で、ただ、人をよく見るというのが大切であって、意欲だとかそれから思いだとか、そこが大切であって、あとは能力、そこはずっと見て自分なりに引き上げられるものは引き上げたいというふうに思っています

 

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やはり、「制度改善→行動変容→意識改革」ではなく、「まず意欲だ!」という市長の根底にあるものが見えてくる答弁であり、果たして本当に制度は変わるのだろうか、と心配になります。

 

 

今回のブログの冒頭から紹介している通り、市長は市職員に対し、かなり激しく、意識改革を求め続けています。しかし、今の市長のメッセージでは、どのようなロールモデル(具体的な行動や考え方の模範となる人物像)をイメージしているのか、また、どの部局のどういった役職の職員に向けてメッセージを出しているのか、市職員側もわかりかねる部分が大きいのではないかと感じます。

 

もちろん、改革の途上にあることは承知の上で、それでも、より具体的で明示的な改革の帰結を、私からも求め続けたいと思います。