2024年05月31日

【災害時、ペットと一緒にいられる場所】(2024年5月31日 地域防災計画検証特別委員会)

先日の加藤ゆうすけ市政報告会でもお伝えした通り、横須賀市は本年度防災対策に今まで以上に力を入れています。
そこで、市議会側としても、地域防災計画検証特別委員会を新たに設置して、横須賀市の防災対策について検証しています。

●加藤ゆうすけ市政報告会録画はこちら
https://www.instagram.com/reel/C7YilnbxBkW/

地域防災計画、というのは横須賀市の防災対策の最も基本となるもので、すべての防災対策はこの計画を根拠にできあがっています。地域防災計画検証特別委員会は、この内容が、議会側から見て本当に現在の状況にあうものになっているのか?不足はないか?を見直すための会議です。そのため、扱う内容がとても幅広いです。

●現在の地域防災計画はこちら
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0525/bousainavi/torikumi/keikaku/keikaku-hon.html

■災害時、ペットと一緒にいられる場所

今回は、災害とペットを巡る部分についてお伝えします。
現状、ペットを飼っている市民が被災し、自宅での生活ができなくなった場合、「同行避難」というのが原則となっています。
同行避難とは、文字通り「ペットと一緒に避難をする」という意味ではあるんですが、小中学校に開設される震災時避難所では、ペットが過ごす屋外の避難スペースを各避難所で決めてつくって、そこに飼い主が責任をもってケージを持参して管理することになっています。ペットの命は、飼い主が終生責任をもって守るものですから、震災時であってもそれは当然のことです(うちもマロン🐶のケージの他、マロン🐶避難グッズが一つの防災リュックにまとまっています)。

しかし、ペットが過ごす屋外の避難スペースは、避難者のアレルギー対応を考えれば、ある程度避難者居住スペースからは離さざるを得ません。実際、参考までにですが、私の母校でもあり事務所の目の前にある浦賀小学校でのペット管理場所は、避難者居住スペースである体育館から最も離れた、校庭の端になる予定です。そしてこれも仕方のないことですが、屋根はありません。うちのマロン🐶は、室内・小型犬ですので、炎天下でなくとも、屋外では体力が1日と持たないです。


そこで、同行避難よりも一歩進んだ、「同伴避難」の必要性について、会派として提起しています。

同伴避難とは、「被災者が避難所でペットを飼養・管理すること」です。つまり、同行避難は、「ペットと一緒に避難してください」という避難行動なのであるのに対して、同伴避難とは、「ペットと一緒に暮らす状態」までを含めて考えることを意味します。

これは、ペットとともに暮らす人にとってはもちろんのこと、ペットとは暮らしていない人にとっても、重要なことです。横須賀市内の犬の数は、だいたい2万頭です(※1)。猫・鳥・うさぎ・亀など犬以外のペットと暮らしているかたもいますので、市民の1割から2割程度が何らかのペットと共に暮らしていると想定すると、各震災時避難所において、発災直後、ペットを巡る課題が全く無いというケースのほうが少ないはずです。

そこで、同行避難においてトラブルが発生しないように周知・啓発を行う必要性と、あわせて同伴避難、特に同室での飼育・生活ができるような場所を確保する必要性に対する見解を、会派として問いました。(高橋団長が質疑しています)




危機管理課長からは、
「ペットは、能登半島(地震)でも、飼ってる人にとっては家族同様だというお話もたくさん伺ってますので、やはり、その、同伴避難になりうる施設もですね、公共施設の部分を全部洗い出しをして、検討の俎上に載せるべきだと考えてます」
と、震災時避難所としての、ペットと共に暮らせる同伴避難専用の屋内スペースを公共施設で検討する旨の答弁が明確に返ってきました。初めてのことです。

まだまだここから実際に震災時の同伴避難専用屋内スペースが実現するまでには時間が必要だとは感じるものの、私の掲げる政策【動物と共にある暮らしを大切にします】に通ずる政策が一歩進む兆しが見えたことを、嬉しく思っています。

※1
神奈川県,2022年度 犬の登録頭数
狂犬病予防注射頭数が16,802頭、登録延べ頭数21,330頭。登録延べ頭数には既に死亡している犬も含まれると考えられることから、おおむね2万頭程度と想定。

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