2016年12月16日

【記事は愛知ですが神奈川も他人事ではない公立特別支援校教員の免許問題】

【記事は愛知ですが神奈川も他人事ではない】

記事「専門免許取得は6割 県内の公立特別支援校教員」(中日新聞、2016年12月16日、2016年12月16日最終アクセス)

http://www.chunichi.co.jp/…/20161216/CK2016121602000048.html

加藤なりにこの【神奈川も他人事ではない公立特別支援校教員の免許問題】を整理してみるとですね、

(1)むかし盲、聾、養護学校と呼ばれたものは、2007年から「特別支援学校」というひとつの枠組みになりました。
(2)「特別支援学校」で教えるには、「特別支援学校教諭等免許状」が必要です。
(3)ただ、先生が不足しちゃうので、「当面の間」は、普通の先生の免許だけで、特別支援学校の先生になれます。
(4)その結果、神奈川県では約3割の先生が、この免許を持たずに特別支援学校で先生をしています。


(1)自体は、素晴らしいことなんですよ。この2007年の学校教育法の改定で、「特別支援学校」は

①複数の障害に対応する学校が作れますよ

②「センター的機能」を持って、支援を必要とする子どもに必要な助けをしなさいよ(同法第74条)



というお約束のもと立ち上がったんです。②の「センター的機能」っていうのは、たとえば、発達障害と呼ばれる、文字の読み書きができない、椅子に座ってだまって授業が受けられないなどの子はどの学校にも、どの年齢にもいるんだから、その相談にのったり、それぞれの学校でどうやって発達障害の子どもを応援していくか仕組みを考えたりする、って機能です。


ただ、この話きいただけでもわかるとおり、すんごい個別の難題にもちゃんと対応しなければならない「センター的機能」もしなきゃいけないのに、「特別支援学校教諭等免許状」の免許無い先生が約3割もいるって、だめじゃね?って、なりますよね?


ただ免許持ってればいいってわけではないですが、「色々な配慮が必要な子どもの特徴をよくわかってくれている先生」がいたほうが、子どもも、親御さんも、安心ですよね?


今日は、そんな話でした。

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