26.05.21 Thu
【若者政策条例は、作られないことになった】(2026年5月14日第12回未来を担う若者支援検討協議会)
横須賀市議会は、若者政策条例は、作らないことに決定しました。残念でなりません。先日、速報的にSNSでお知らせし、その翌日には神奈川新聞紙面に、そして5月22日にはタウンニュースに記事が掲載されましたが、改めての報告ブログです。■参考 :タウンニュース:2026.05.22横須賀市議会 若者政策「条例化」持ち越し 議論の成熟を待ってhttps://www.townnews.co.jp/0501/2026/05/22/837687.html■採決の結果条例制定に賛成(2人):加藤ゆうすけ(一市民)、長谷川昇委員(研政会)条例制定に反対(4人):大貫次郎副委員長(自民)、泉谷翔委員(自民)、川本伸委員(公明)、井坂直委員(共産)※本石篤志委員長は採決に加わりません。■どのような議論がなされたのかまず、会議の前半では、各会派から最終的な意向が示されました。※会議録が公開されず、中継が入らない会議のため、加藤ゆうすけの要約です。●【政策提言を主張した委員の意見】泉谷翔委員(自民党): 条例化を否定はしないが、若者の会議体の設置、また審議会等への意見の委員への若者の参画促進について条例で縛り付けることで、それが目的化し形骸化する懸念がある。まずは柔軟に対応できる政策提言とし、検証を経てから条例化を考えるべき。川本伸委員(公明党): 時代とともに流動的な若者の課題に対し、いかなる変化にも柔軟に対応するためには、現時点では条例よりも政策提言がふさわしいと主張。情報発信など、どんどん新しいものが出てくるような、技術革新が激しい分野であるとか、またあるいは若者のニーズが時代とともに流動的な課題などについては、今の時点では条例のようにガチッとルールを固めるということよりも、いかなる時代の変化にも対応できるように柔軟に幅を持たせて執行部に提案することが現時点では効果的だと考えているから。○【政策条例を主張した委員】加藤ゆうすけ(一市民): 執行部(市側)が「若者会議を附属機関として設置する必要はない」と回答している以上、法的拘束力のない提言を出しても意味がない。若者の実質的な影響力を担保するには政策条例しかない。長谷川昇委員(研政会): 政治が前に進むためには、提言のように「言いっぱなし」で終わるのではなく、条例でしっかりと枠組みを作るべきだと条例化を支持。井坂直委員(日本共産党): 政策立案の手法については、当初から変わらず、政策条例を策定するという方針が望ましい。 先日の意見交換会でも、当事者である若い人たちの声を聞いた中で、提言よりも条例を目に見える形で作っていただきたいという声もあった。議会側は執行権を持たないので、執行部に対して必要性を伝える手段としての役割も条例化にはある。しかし、今現在より良い条例が作ることができるかは、先日の意見交換会の中で、もっと当事者の声を反映する必要性ということも同時に感じている。■ 傍聴者・記者を退席させた非公開の懇談のあとに会議開始時点の意見表明では、自民2人・公明1人が「政策提言」、一市民・研政会・共産各1人が「政策条例」と半々に割れ、議論は平行線をたどりました。これまでの1年以上にわたる加藤ゆうすけブログをご覧いただいたかたにはお伝え申し上げてきました通り、この構図は開始時点から変わりません。そのため、会議開始からちょうど1時間経過した時点で、本石委員長(公明党)から提案があり、議論をまとめるために傍聴者の方々や報道機関の記者を退席させ、議事録に残らない非公開の「懇談」へと移行することになりました。非公開の懇談は、非公開なので、その内容について書くことはできません。ただ、非公開の懇談が結果として30分も続いてしまったことは、ここに書き留めておきたいと思います。議会の意見交換は、公開であるべきだと、私は思っています。そして懇談を解いたのち、委員長が採決をした結果、井坂直委員(共産)が条例制定に反対に回り、条例制定に賛成(2人):加藤ゆうすけ(一市民)、長谷川昇委員(研政会)条例制定に反対(4人):大貫次郎副委員長(自民)、泉谷翔委員(自民)、川本伸委員(公明)、井坂直委員(共産)となりました。■ 井坂委員が賛成しても、委員長採決となるので、結果は同じであると推定された 井坂委員ご自身、3対3で意見が割れている状況で、それでも何らかの決定をしなければならないとなれば、本石委員長の委員長採決によって条例制定の是非を決めることになるのは望ましくない、できれば合議で決めるべきである、とだいぶ悩まれていました。 正直、非公開の懇談を解いた直後、採決で、井坂委員が条例制定に賛成に挙手しなかったのを見た際は驚きましたが、悩んでのことだと推察します。 さらに、たとえここで3対3となったとしても、議会は何らかの結論を出さねばならず、そうなった際には委員長が決めるルールになっています。(それが「委員長採決」と呼ばれるものです) あくまでも推定でしかありませんが、本石委員長は公明党の議員です。同会派の川本委員が条例制定に反対の中で、違う採決態度をとるわけがありませんので、たとえ井坂委員が条例制定に賛成しても、委員長採決の末に、結果は同じだったと推定されます。■ 今後について採決という民主主義のルールの下で決まった以上、この協議会は、政策提言をまとめる段階へと進むことになります。 若者の権利を法的根拠をもって保障するチャンスを逃し、執行部に「検討します」と逃げ道を与えかねない状況を生んでしまったこと、せっかく意見を寄せてくれた若い方々に申し訳ない限りです。条例化は叶いませんでしたが、協議会が続く限り、この政策提言の中に少しでも実効性のある、若者のための具体的な施策を書き込ませるため、取り組んでまいります。