2022年09月14日

【横須賀新港 第2ふ頭 延期の話】(2022年9月14日 本会議)

本日は本会議でした。





一般質問と、補正予算などの議案の議決、そして令和3年度決算に関する議案の上程がなされました。





■横須賀新港 第2ふ頭 延期の話





先日、横須賀新港の第2ふ頭整備事業が延期になったことが、上地市長記者会見で伝えられました。





<新港地区の新たなふ頭整備事業について(市長記者会見)(2022年9月6日)>
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/5570/nagekomi/20220906kisyakaiken.html





<横須賀港の新埠頭、着工見通し立たず 整備の土砂不足判明、上地市長「見込みの甘さ痛感」 カナロコ 2022/9/7>





https://news.yahoo.co.jp/articles/ea809aff950da4b80c9bc210dbe6e541adf14084









 第2ふ頭を巡っては、今年3月定例議会で私も代表質問で問いました。





 その際は、横須賀港運協会とのトラブルの果てに、国土交通省の立会いという異例の対応で横須賀市港運協会と合意が結ばれ、その合意の中で「第2突堤の整備」と明記されたことから、その具体的な見通し・費用・所要年数などを問い、





・埋め立てによる20ha程度の土地造成を行う





・水深12mの岸壁や、多様な係留施設を整備する





・事業費は、今後行う現地水深や地盤調査結果によるが、数百億円かかる見込み





というような内容が答弁されていました。









 今回の延期の報を受けて、正直なところ「国交省まで立ち会って合意を結んだ内容の基本中の基本なのに、そんな想定すらしていなかったのか?」と驚きましたが、今日の本会議での一般質問においても、この点が取り上げられていました。









■必要な土砂の1/3しか確保できそうにないので延期した





 今日の本会議では、上地市長より「まずは、お恥ずかしい、このような事態になったことは、見込みの甘さを痛感しておりまして、内心忸怩たる思いです。市民、関係の皆様にお詫び申し上げたいと思います。土砂の確認経緯について、説明いたします。」とあり、改めて、神奈川新聞の報道にあった通り、必要な土砂の1/3しか集められそうになかったという点が説明されました。





 新たなふ頭整備には300万立方メートル(東京ドーム2.5個分)の土砂が必要となります。計画当初、必要な土砂について、ここ数年間の横須賀港の取扱土砂量約30万立方メートルをベースに、今後の関東圏における国土強靭化の工事などで発生する土砂を期待量として加えた約50万立方メートルを年間発生量として、これを6年間かけて埋めたてる想定だったそうです。





 そして、本来であれば、計画の策定時点で、想定される関係者へのヒアリング調査を行うべきところ、行っておらず、今年度に入り、当初計画を精査するため関係者へヒアリングしたところ、2022(令和4)年8月の時点で、関東圏内で発生する土砂の令和11年度の状況が不明であり、現時点で確保できそうな土砂が、期待値を含めた約50万立方メートルの約1/3程度と判明したそうです。









 関係者にとって、そしてなにより市にとって、期待の大きい事業だということは、私も理解しています。トラックドライバー不足、長距離陸上運送の労働時間規制など、環境の変化を受けた海運へのニーズの高まりに対し、いち早くこたえ、横須賀市を港湾物流の拠点化することへの意欲も理解できます。





 しかし、焦りすぎて、最も基本的なヒアリングをおろそかにしては、再びこういう事態が起きないとも限りません。議会としても、しつこいぐらいに、確認が必要であることを痛感しました。


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