2022年06月12日

【若者政策とは?】(YOKOSUKAビジョン2030を見てほしいブログ その①)

「今回の基本構想・基本計画『YOKOSUKAビジョン2030』には、若者・ジェンダー平等・IT政策に関する記載が盛り込まれました!」と加藤ゆうすけはしきりにこれまで紹介してまいりましたが、「ところでそれって何?」という部分を、改めて説明したいと思います。





もくじ





■1 若者政策とは何か





■2 今の横須賀市ではどうなのか





■3 加藤ゆうすけの目指すものはなんなのか





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■1 若者政策とはなにか





(1)若者政策とは、あらゆる政策において、若者の自立を阻害する構造を打破し、若者の存在を置き去りにしないこと





 加藤ゆうすけがよく引用するのは、自治体の若者政策の先進地として必ず名前が挙がる愛知県新城(しんしろ)市の取組みについて詳述された松下啓一先生と穂積亮次元新城市長の共著「自治体若者政策・愛知県新城市の挑戦」萌書房の一節です。





「自治体若者政策とは、若者の自立を進め、『大人』への移行をスムーズに行うための社会的システム(仕組み、手法等)を構築するものである。したがって、若者政策は、若者の自己形成、経済的自立、社会的自立の全体に及ぶ。」(同書、p.8)





 つまり、若者政策とは、「若者っぽい何か」だけではない、「若者が自立し、スムーズに大人になるための全部」ということになります。逆に言えば、あらゆる政策において、若者の自立を阻害する構造を打破し、若者の存在を置き去りにしないことこそ、最大の若者政策と、私は考えています。





(2)もう少し具体的に言うと?





 「若者っぽい何か」としては、以下のようなものがあります。





・社会参加:若者の意見が政策にきちんと反映されるように、審議会にしめる若者の割合をあげる、各種行政計画を作る際には、必ず若者の意見を行政が聞きに行く、自治体議会における年齢層が極端に高齢に寄ることを防ぐ





・就業支援:学校を卒業した、あるいは卒業できなかった若者が、将来にわたるキャリアを描ける仕事に着実につけるよう仲介や職業訓練をする、学校在学中の若者に対しインターンシップ等の機会を設けて就業のイメージができるよう支援する





「若者が自立し、スムーズに大人になるための全部」として広く考えると、例えば以下のような範囲を想像できると思います(もちろんこれはあくまで一例です)。





・教育:就職を機に教育が終了するのではなく、生涯を通じてスキルアップできるように、就業後も学び直せる習慣と機会を提供する





・住宅:賃金が低い中、重くのしかかる賃貸住宅の負担を軽減するための補助





・子育て:離職せず性別関係なく安定的にキャリアを描くための保育施設の充実









■2 今の横須賀市ではどうなのか





 これまでもブログで説明してきたのですが、2011年から2021年の横須賀市基本計画では、「若者」という言葉が一言も登場しませんでした。もちろん、「こども」についてはこれまでもありましたし、実際には「若者」の定義はかなりあいまいなので、これまでの政策にも盛り込まれていた部分はあります。





 しかし、今回の「YOKOSUKAビジョン2030」では、初めて「若者」という言葉が登場しました。そのページを紹介します。





「しごと 07 産業振興





2 人材の確保・育成による事業継続の支援





③横須賀の若者が地元企業の魅力や働くことの魅力について知る機会をつくります」









  先ほどの紹介した「若者政策とは何か」に当てはめると、就業支援の文脈における若者政策ということになります。そして、この「YOKOSUKAビジョン2030」策定以前から、加藤ゆうすけは市内高校生の市内就職の促進という形でこれを求めてきており、かつ市側もかなり前向きに毎年予算化して取り組んでくれたという背景があったので、今回計画にしっかり書き入れられたことは、また一歩前進したと私は受け止めています。









■3 加藤ゆうすけの目指すものはなんなのか





 加藤ゆうすけは、「若者が自立し、スムーズに大人になるための全部」を、横須賀市の政策に求めています。





 そしてこれは、単に若者のためのみならず、2019年に当選した際に掲げた自身の政策週で述べたように「若い世代への支援 ・これから生まれてくる市民への支援 は、横須賀のくらしづくりに最も大きな効果を発揮する」と私が考えているからでもあります。





 これまでの質疑で市に求め、実現した市内高校生の市内就職増を目指す各種取り組みは引き続き進めてもらいたいと思います。





 「若者の社会参画」については、正直なかなか上地市長と意見の一致が見られないのですが、「YOKOSUKAビジョン2030」の策定プロセスで担当部がものすごく汗をかいてくださり、そのプロセスそのものが「若者の社会参画」として価値あるものになっていました。





 総合計画審議会には大学生が4人入り、市民ワークショップはコロナ禍にあってオンラインで2日に分けて開催し多くの若者が参加、中学校2校・高校2校でのワークショップ、小中高2,252名へのアンケート、庁内若手職員33名での本件プロジェクトチーム組成…と挙げれば様々なのですが、なによりも担当部が「絶対に若い人の意見をちゃんと聞くんだ」という姿勢をものすごく出してくださっていたのが、印象に残っています。これからも、続けてほしい姿勢です。





 まだまだ、本市にできる若者政策は数多くあると私は思っています。そして、若者政策に取り組むことが、次の横須賀市をつくることそのものであり、その点で多くの人の賛同をきっと得られると、信じて取り組みます。









YOKOSUKAビジョン2030はこちらから





https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0830/yokosukavision2030/top.html


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