2022年03月09日

【小動物火葬施設】(2022年3月8日 生活環境分科会)





小動物火葬施設については、代表質問でも取り上げました通り、これまでの議論の経緯を踏まえた対応が求められます。耐用年数をとうにこえて、毎年修繕をしながらなんとか使い続けている状況なので、ある日突然どうにもならなくなりました、では誰も納得できない結論になってしまう可能性があるからです。





●参考:これまでの経緯





端的に申し上げて、老朽化を踏まえ廃止の方針を市が出していたものの、動物愛護団体の反対等を踏まえこれを撤回、火葬炉を部分補修・延長しながら対応しています。





https://www.townnews.co.jp/0501/2020/09/18/542963.html



―――――代表質問の答弁引用――――――





(6) 小動物火葬施設の今後について





ア 動物愛護団体との話合いについて





●上地市長





ご指摘の通り、小動物火葬事業は高額な経費がかかるなど課題があることは承知しています。横須賀動物愛護協会とは現在の小動物火葬事業の課題を踏まえ、今後の運営について継続的に話し合いをしています。





イ 施設譲渡や廃止も視野に入れながら早期に運営の方向性を見いだすことの必要性について





●上地市長





この事業は50年以上前から実施しており、ペットを家族の一員と考える市民にとって、市で火葬することで安心していると聞いています。当面は市で運営するとして、現在の火葬炉の稼働中に、施設譲渡などを含めた運営の方向性を関係団体と話し合いしながら慎重に検討してまいります。





―――――代表質問の答弁引用終わり――――――





委員会質疑でもこの点は改めて現状を問いました。誰の気持ちにも寄り添えない結論に突然至る、という事態を私は避けたいと思っているので、小動物の火葬の所管部局=資源循環部 のみならず、動物愛護の所管=健康部 ともちゃんと話し合いながら、動物愛護協会としっかり話をしてくださいと、申し添えました。





――――――委員会質疑の引用――――――





▽p.33 (3)小動物死体処理事業について





▽加藤





まず伺いますが、横須賀市が受けた動物愛護に関する寄附金は、小動物火葬施設には使うことは難しいのでしょうか。





●廃棄物対策課長





資料の処理数は、令和2年度実績に基づく数字で、9579体と記している中で、そのうち有料分が約2900体で、無料分が6600体。無料分の割合が大きい。やはり、資源循環部としては、生活環境保全の立場で運用している実態のほうが大きいのかなと思っております。





▽加藤





生活環境の保全から資源循環部でやっていただいているのは私も承知しておりまして、一方、今回健康部のほうで、「動物愛護基金による動物愛護センター別棟新築工事等について」として予算で出された寄付金の使い方についてはそれでいいと思っているのですが、過去に、小動物火葬施設を巡ってやりとりが様々、市民の方とあった中で、市民の中での動物愛護の観点に、小動物火葬施設も入っているような議論が展開されていたと思うんですね。で、そういった背景がある中で、もちろん生活環境の保全のための事業をやっていただいているのは理解しているのですが、この小動物死体処理事業および小動物火葬施設のありかたについて、なにか健康部と話し合ったことはあるのでしょうか。





●廃棄物対策課長





この施設の運用について、健康部とどうするかということについては話し合いはしておりませんけれども、委員おっしゃられたように以前事業に関する検討課題がありまして、その際にはですね、その際以降、健康部と一緒になって今後どうやって取り組むかということと、愛護協会との話し合いの中でどういう対応かということは、話し合いを密にして対応しております。





▽加藤





ちょうど今定例議会の教育福祉常任委員会(予算決算常任委員会教育福祉分科会)で、高橋議員が、健康部所管部分に関して質疑をする中で取り上げていまして、





「民生局で、人のライフステージに合わせ様々な事業が展開される中で、動物・ペット行政の中では、火葬の部分だけが切り離され資源循環部が持っている」状態ですけれど、「人に関してはライフステージに応じて、という側面が強くなっているが、ペット行政はそういった議論にはならなかったのでしょうか」





と質問して、民生局長から、基本的に





「動物愛護法上、動物は全般的には民生局。これは愛護の観点。焼却処分については、ごみではないという認識はありつつも、処分の観点から現在の資源循環部が担っているということがありますから、焼却の部分だけ、動物の焼却だけ切り離して民生局で抱えて職員で進めるのは現実的ではないため、検討の遡上にはのぼっていません」





と答弁いただいたのですね。質疑の最後のところで、「動物愛護協会の方との話も含めて、健康部も全く関わらないということではなくて、検討していく必要があると思います」ともおっしゃられていて。





今回代表質問でも取り上げましたが、動物愛護協会と現在の小動物火葬事業に関して、今後の運営について継続的に話し合いをしているとは思いますが、ぜひこの中で、健康部も交えて、ペット行政に関するゆりかごから墓場まで、という視点も考えていただけないでしょうか。





●廃棄物対策課長





いろいろ、現状としては動物愛護協会と日々対応しております。ペットに対する強い思いも私どもも資源循環部ですがうかがっております。今後、いろいろ検討するにあたっては、やはり動物愛護協会の方、健康部が動物愛護についてどう考えるかこちらでもいろいろな意見を聞きながら進めていきたいと思っています。





――――――――委員会質疑の引用終了――――――――――


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