2021年06月10日

【続:公設の放課後児童クラブの運営状況の検証】(2021年6月7日 教育福祉常任委員会)

以前記したブログ、【公設の放課後児童クラブの運営状況の検証として市側が出してきた情報のレベルが残念だった】(2020年12月3日 教育福祉常任委員会) の続編です。





http://katoyusuke.net/2020/12/10/20121001/



2021年6月7日の教育福祉常任委員会に、「公設放課後児童クラブの検証について」資料がふたたび提出されました。まずは、約束を守って検証結果を提出してくださったことに、感謝をしたいと思います。









■公設の放課後児童クラブをどう維持するかではなく、本市の児童の放課後をどのように見守るかの全体像の話を





分析結果は資料をご覧いただきたいのですが(そしてとてもわかりにくいのですが)、基本的には、本市の公設民営放課後児童クラブ(=逸見一か所のみです)と、民設民営の放課後児童クラブの収支を比較すると、大きな違いは人件費と繰越金のみで、かつ利用児童一人当たりで支出を見てみると、実際には公設民営も、民設民営も、さほど変わらない結果でした。





 上記のことは、(繰り返しますがあまりに資料がわかりにくいので)質疑でも指摘があり、かつ部長からの答弁でも明らかにされています。





 そもそも、検証を議会が強く求めたおおもとには、「日本一高い保育料」ともいわれる本市の放課後児童クラブの保育料は、なぜ高いのかの検証をするために公設民営の放課後児童クラブを設置したのだから、その検証が無いのはおかしいだろうという至極まっとうな議論がありましたので、今回の検証で、ようやくですが一歩進んだとは思います。





 そのうえで、本市の児童の放課後を、市としてどのように責任もって見守っていくかの全体像については、まだ議論の材料が必要だという声が委員会でもありました。





 例えば今回「他市の」公設公営・公設民営の放課後児童クラブとの比較など、あるべき放課後児童クラブの運営の検証の余地はまだありますし(これは今後調査し報告すると部長から答弁が今回ありました)、放課後児童クラブに求められる機能と保育料の関係性(安い=悪いではなく、最低限の居場所の安全確保機能but低廉な料金 vs. 各種習い事など機会充実but高料金 などの在り方)についても、議論の余地があります。





 ともあれ、資料がでてきたことはよかったですし、質疑をすれば、部局内にも検証結果に基づく様々なお考えがあることはぽろぽろと示されたので、少し前進したかな、と言う感触でした。


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