2021年04月07日

【2021年3月定例議会の報告  会派代表質問(2月25日 本会議)その3 コロナ対策】

2021年3月定例議会の報告です。会派代表質問(2月25日)の報告の続きです。





■新型コロナウイルス感染症対策について





横須賀市議会では、市のコロナ対策については基本的に、新型コロナウイルス感染症対策検討協議会で協議し、市に確認・要望・検証を促す方法をとっています。代表質問では、新年度予算審査に際し、特に市長に直接質問したいことを絞ってとりあげています。





●疫学調査とワクチン接種の本市の体制について





 感染第3波襲来の際のブログ http://katoyusuke.net/2021/01/22/21012202/ でもお伝えしましたが、本市の保健行政は、コロナ対応で指揮に当たる部長級の中に、長年にわたる母子保健活動の功績を表彰された保健師がいらっしゃるなど、心強く感じる部分が多いです。新年度、市組織改組(コロナ対応を専門に担った疾病予防担当部の廃止)はありましたが、引き続き、臨機応変な対応は可能となっていると答弁を得ました。また、保健所設置市であることから、市内の保健に関し、迅速に情報把握できるのも大きな利点です。





 神奈川県が積極的疫学調査を一時縮小させ大きな衝撃が広がりました(4月7日時点で既に再開済)が、本市は縮小させることなく、第3波においても最大15班体制で調査を継続したことも、答弁がありました。





 ワクチン接種については、情報が頻繁に更新されています。代表質問時点では、2月15日に示された「横須賀モデル(ワクチン版)」の内容が最新で、集団接種会場としてさいか屋を活用することなどが示されてました。https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3130/documents/yokosukamodel0222.pdf





 その後、3月31日時点で、高齢者向けワクチン接種を、長期入院患者と高齢者施設入所者から開始することが報告され、ブログ執筆時点ではこれが最新情報となっています。





https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3130/wakutin/vaccine_start_nagekomi.html









 ご覧の通り、そもそも国から通知されたワクチンの量が圧倒的に少なく、市ではどうしようもない部分もあります。(テレビのワイドショーを見ていると、やたらと副反応を取り上げワクチン接種の恐怖をあおったかと思えば、今度はワクチン接種の遅れを指摘するなど、自治体の現状を見ている側としては、いったい何が言いたいんだろう?と疑問ばかりです。余談ですが…。)





 しかし、接種に必要な医師・看護師・薬剤師の協力体制確保はできつつあると市から聞いています。ワクチンがいつ来るかあまり定かではない中でも、準備は進んでいます。









●新型コロナウイルス感染者情報の公開の在り方について





 新型コロナウイルス感染者情報の公開の在り方について、性別・年代の非公開をより容易に選択できるよう、市長からメッセージを発する必要性について問いました。





 コロナ感染者への差別は、あってはならないことです。その認識は当然、市も市議会も共有しています。そのうえで、意図しない差別につながりうる経路もしっかりと断ってこそ、差別を断じて許さない姿勢と言えると私は思います。





 なぜ「感染者の性別・年代が原則公開されていること」を問題視しているかというと、特に、市職員など、狭いコミュニティでは容易に個人が特定されうるわけです。セクシャルマイノリティのアウティング(本人の了解を得ずに、他の人に公にしていない自分の性的指向などに関する事柄を暴露すること)にもつながりかねません。





 さらに、市職員の女性割合が少ない現状では、特定されるリスクを女性が圧倒的に高く負っている状況にありますが、 2000 例近い「原則公開」を前にして、とても感染者自身から声をあげられるとは思えず、質問に至りました。





 上地市長は以前の答弁で「現状では、御本人の同意を得た上で性別などの公表を行っております」とおっしゃっていたものの、市内の患者確認についての報道発表の時点で性別・年代が両方非公表だった事例があるのか調べたところ、2000 例近い感染者の中でひとつもありませんでした。部局に確認したところ、 年代を 非公表とした事例が 2 例あったとわかりましたが、性別・年代を非公表とできることを、ほとんどの市民は知る由もありません。





 今回得られた答弁としては、「個人が特定されないように最大限の注意を払うとともに、丁寧な説明を行い、本人の同意を得たうえで公表している。私からメッセージを発信することは考えていませんが、今後も本人の気持ちに寄り添って対応をしていきたい」という形でしたが、繰り返しますが、「ご本人が同意しなければ、性別・年代を非公表とでき」ます。ご不安を抱える方に、このことを届けたいと思います。










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