2021年02月15日

市長施政方針に福祉の視点は3年半前より厚めだが、ジェンダー平等に関する記述はやはりなかった(2021年2月15日 本会議)

本日から、3月定例議会が始まりました。





3月定例議会は「予算議会」とも呼ばれるように、来年度の予算関連議案を審議します。





来年度の施政方針を市長が表明する本会議で幕を開けます。













■新型コロナウイルスに関する記述が多くの部分を占める





施政方針の冒頭から8ページにわたり、新型コロナウイルス対応に関する市長の思い、方針が述べられるなど、新型コロナウイルスに関する記述が多くの部分を占める施政方針となっています。





年末年始のいわゆる感染第3波は、横須賀市にも大きなダメージを与えました。





緊急事態宣言の再発出を経て感染者数は減少してきており、病棟クラスターが発生し診療を一時縮小していた市立うわまち病院も本日(2月15日)から徐々に再開するなど、少し前向きな兆しは見え始めましたが、依然予断を許さない状況に変わりはありません。また、30万人以上へのワクチン接種体制の整備という、ものすごく大きな山場を目の前に控えています。市民の命に関わる部分へのメッセージを最重要に位置づけた発信であると捉えています。









■続く個所では、「横須賀らしいコミュニティ」「福祉施策の充実」「子育て環境と学びの充実」を順に掲げる





 新型コロナウイルス感染症対応に続く個所には、「横須賀らしいコミュニティ」「福祉施策の充実」「子育て環境と学びの充実」が順に掲げられています。





「海洋都市構想」「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想」「谷戸再生構想」 の3つの構想による横須賀復活を掲げ始まった上地市政。4年間最後の施政方針には、開始当初よりも、福祉の要素が盛り込まれるようになったと感じました。「横須賀らしいコミュニティ」には、「谷戸再生構想」にも通ずる逸見地区のアーティスト村創出の事業も含まれており、この取り組みは住民のかたとの良好な関係性のもと、芸術・文化を大切にしようとする良い事業だと私は捉えています。





■一方で、やはり無かった「ジェンダー平等」関連の言葉





 これまでも私や、私以外の議員も指摘し続けてきたことですが、「ジェンダー平等」に関する発信は見られませんでした。大変残念です。なお、就任以後4回(就任年の2017年は9月の“所信表明”)の施政方針を読み返しても、ジェンダー平等に関する記述は、パートナーシップ制度に関するただ1か所のみでした。東京五輪組織委員会の森元会長の女性蔑視発言に関連し、日本国内外から激しい反応が見られたことは皆さんもご承知の通りです。ジェンダー平等への配慮は、いまだ表面的施策にとどまるものであり、ジェンダー平等の必要性を人々の意識の根底にしっかりと根付かせるために、積極的に取り組み続けなければならないのは明らかです。









■2月25日は、よこすか未来会議の代表質問の日です





2月24、25、26、3月1日は、代表質問(無会派議員は個人質問)の予定日です。 私たちよこすか未来会議からは、25日に永井まさと議員が代表質問に立ち、私が補助者として1問1答形式での再質問を支えます、上地市政に対する上記の問題意識なども踏まえた質問を、会派全員で作成して当日臨む予定です。


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