2020年04月07日

【3月定例議会の報告8  予算議案審査(3月10日 予算決算常任委員会総務分科会) 市内の子に、市内で活躍してもらうためには】

【3月定例議会の報告8  予算議案審査(3月10日 予算決算常任委員会総務分科会) 市内の子に、市内で活躍してもらうためには】



各分科会別の予算議案審査についての報告です。

今回は、3月10日の質疑からお届けです。


■市内の子に、市内で活躍してもらうためには




地域の将来を考える上で、外から人を呼んでくることも大切ですが、まずは地域で生まれ育った人に、そのまま地域で活躍してもらうことを考える必要があります。具体的には、横須賀のかたが高校卒業後、大学卒業後、そのまま横須賀で働ける状態が、望ましい…と誰もが願うのではありますが、これをしっかり盛り上げようとすると、様々な障害があることに気づきます。



例えば、高校生の就職活動のスケジュール。

ハローワークに求人登録した企業の案内は、高校3年生の7月1日以降全国から各高校に届きます。

そして、7月末までに、学校内に届いた求人の中で、誰がどの企業に応募するのかを、高校3年生本人の希望を考慮しつつ、進路担当の先生が決めます。



つまり、高校卒業者の就職活動は「一人一社」「一か月間のみ」であり、かつ進路担当の先生の役割がかなり大きい。



そうすると、高校3年生本人は、市内の企業についてはあまり情報を得ないままに、「より条件のいい企業」として、給与や福利厚生、そして何より会社の知名度など、見えやすいものを参考にして、進路を決めることにもなりえるわけです。



…というわけで、加藤ゆうすけの政策集の中では、「8 .地域社会の中で子どもも大人も 学びあえるようにし、異なる世代をつなぎます。」として、市内高校生の市内企業での実践型インターンシッププログラムの実施を掲げています。市内に魅力的な企業が多数あることを高校生に知っていただき、市内企業との接点をまずつくること、そして地域人材を育て、市内企業の雇用へとつなげていくことを狙った政策です。



これまでも、2018年12月定例議会の一般質問において、市内高校生の市内就職促進というテーマの一環で市長に提起し、2019年度予算では、「高校生対象の市内企業就職促進の取組み」という形で、市内企業を対象としたインターンシップ説明会や校内就職説明会の開催が予算化されたりと、私の質問でも取り上げ、かつ、市執行部も着実に取り組みを前に進めています。一歩ずつ、進んでいる感触があります。



そして、今回の新年度予算案では、「市内企業と高校生が直接交流を図れる合同企業就職説明会」の実施が予算化されました。

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■高校1,2年生も参加可能


今回の経済部との質疑でわかったことの中で、「高校1,2年生も参加可能であること」「インターン受け入れ可能企業は市の方で50社を把握済みであること」は、とても前向きな情報でした。



高校生との接触に当たっては、企業側は事前選考にならないよう配慮を求められていますが、企業側も高校生側もお互いを知らないままに、すれ違ってしまうのでは全く悲しい事態です。高校1,2年生のうちから、様々な市内企業について知れる機会を市が提供する今回の施策は、本市にとって大きな前進と受け止めています。





高3生が就職活動を行う7月までには、この混とんとした新型ウイルス禍が収束することを願ってやみません。

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