2020年03月31日

【3月定例議会の報告4 会派代表質問(2月26日 本会議)その4  災害対応】

【3月定例議会の報告4 会派代表質問(2月26日 本会議)その4  災害対応】



会派代表質問に関する報告、まだ続きます。今回は、災害対応について。



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  • =市長 ★=教育長 ▽=伊関団長


を表しています。

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■36 風水害への対応について


(1) 風水害に関して地域防災計画を改定し、高潮・暴風雨に対応する必要性について



  • 現時点での地域防災計画の風水害対策の改定についての考えをお答えすると、現在、県が高潮の被害想定作業を行っており、今年度中に完了予定と聞いている。また、本市としては、令和2年度に国土強靭化地域計画を策定予定で、この中では、当然高潮や暴風雨への対応も検討する。これらの結果を踏まえ、令和3年度に必要な対応をしていきたい




(2) 災害後の物流体制維持のため、高潮・水害が予測される地域の運輸・交通事業者と協議し、災害時に高台の避難場所を提供することについて



  • 浸水予想地域の事業者とぜひ意見交換をしていきたい。例えば、夏島や平作川沿いなど浸水が予想される地域に出向き、台風シーズン前に具体的な意見交換を行っていきたい




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→昨年(2019年)の台風15,19号の記憶はまだ新しいところです。浸水が予想される地域に出向いて台風シーズン前に意見交換を、と具体的な行動案を伴う市長答弁が返ってきましたので、前向きにとらえています。



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■37 避難所の環境整備について


(1) 自家発電システムとして避難所にLPガス非常用発電機等を設置することについて



  • ガスによる非常用発電機の必要性については認識している。これまでもお答えしているとおり、設置のタイミングは、施設の大規模修繕に合わせて実施するのが現実的ではないか。また、どのような熱源とするかは、その導入コストと設備の保守費用も含めたランニングコストなどを見極めて判断すべき。




(2) 避難所となる体育館のガラス窓へ遮熱フィルムを整備し、その後空調設備の導入を推進することに対する市長及び教育長の考えについて



  • 遮熱フィルムの導入については、教育委員会には検討してほしいと考える。




★夏に窓を密閉した体育館で、遮熱フィルムが窓を開けるより効果があるのか、逆に冬場の室温の低下を招くことがないのかなど、遮熱フィルムの効果検証をしたいと考えている。以前も伺っているが、学校の体育館への空調設備の導入については、施設の老朽化もあり、新たに体育館を建設する際に、設置の検討をしていきたいと考えている。



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→避難が必要になる想定での備えを考えれば、近年の度を越した夏の酷暑に対して早めに手を打たねばなりません。ガラス飛散防止にもなり、遮熱効果が得られるフィルムを施工するのは、空調設備導入に先んじて、空調設備導入より安価にできる対策なのではと、提案も込めて質問項目に加えました。「効果検証をしたいと考えている」とは答弁があったので、今後確認します。



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■39 「逃げ地図」の地域展開について


(1) 目標避難地点までの所要時間を色鉛筆で塗り分ける「逃げ地図」を町内会・自治会がそれぞれ作成することで、避難意識の向上に役立てることについて



  • 自分が住んでいるところに、どのようなリスクがあるのかを認識することが、災害への備えの第一歩であり、行政はそのためにハザードマップを作成している。私としては、どうすれば市民の一人一人が高い意識を持ち続けることができるのか、常に模索している。今回の組織改正で、危機管理課を市民部へ移管する。地域に最も根差した行政センターと危機管理課が、地域の防災対策に一体的に取り組むことを意図している。今回の御提案も踏まえ、職員が地域のリスクを市民とともに理解し、共有し、万が一の際には、共に逃げるのだという意識を持って臨むことで、市民の避難意識は向上するものと考えている。




→昨年の台風以後の、市長の答弁を振り返っていくと、地域に根差した存在である各地の行政センターを、災害時対応の要としていこうという思いが見えてきます。新年度から、危機管理課が市長室から市民部へ移管されることは、その象徴と言えます。実際、台風襲来時、各地の行政センターの職員の皆様の奮闘ぶりは目覚ましく、自主避難をされたかたであればそれを目の当たりにされていらっしゃると思います。こうした職員の皆様が、平常時も非常時も、その力を最大限発揮できるようにしたいと思います。



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