2018年08月21日

【多様性 自分らしさ 人間の尊厳】

【多様性 自分らしさ 人間の尊厳】


第2回 横須賀市男女共同参画審議会 を傍聴しました。

冒頭、1時間程度で、性的マイノリティに関する研修会が行われました。市の部課長級が出席しており、性的マイノリティに関する情報の共有・目線あわせの機会となっておりました。

改めて、知っていただきたいので、本日の研修で講師のかたがお話しされたことも含めつつ、以下に記します。






  • セクシュアルマイノリティ




よく耳にする「LGBT」は、性的指向(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル)・性別の違和感(トランスジェンダー。性同一性障害)の略称です。この他に、Xジェンダー(男・女のいずれかとは思っていない)、アセクシュアル(無性愛)、全性愛、性分化疾患、クエスチョニング(性的指向や性自認を定めていない)があります。




  • 性的指向 と 性の違和感 は全く異なるもの。




性の違和感は、疾患として扱われています(※WHOの国際疾患分類ICD-11。参考 http://www.outjapan.co.jp/lgbtcolumn_news/news/2018/6/8.html )。

性的指向は、かつては医学界でも異常とされていましたが、1992年以降、治療の必要はないとされています。




  • 性の4つの要素




①からだの性(生物学的性):出生後、性分化疾患の場合、母子手帳にも男女ではなく【不明】と記されます。

②こころの性(性自認):自分がどの性別に属するのか、ありたいのかという感覚。

③性別指向(好きになる性):恋愛や性愛の対象を指し示すもの。

④性別表現:言葉遣い、ファッションなど、自分の性をどのように表現したいか。




  • 指向は、嗜好じゃありません。




「嗜好」ではないので、自分の意志や他人の意見で変えられるようなものではありません。「時間が経てば治るよ」などという声掛けは、心への暴力でしかありません。




  • 学齢期の性




中学校2年で、体が女子で女子の制服を着ている自分が気持ち悪くて仕方なくて、学校に行けなくなった性同一性障害のかたがVTRで紹介されていました。

「そのうち治るよ」「気にしすぎだよ」と、周囲の理解を得られないことも多いです。高校からは受け入れてもらえる環境が整い、大学にも通ったことが講師より補足されましたが、理解を得られなければ、ずっと教育を受ける機会もないままだったでしょう。




  • 気を付けて。




ほとんどの人はセクシュアリティを隠しているので、こちらか聞かない。カミングアウトされたら、話してくれてありがとうと伝える。




今日はこの傍聴のあと、生活困窮者への食事支援を行っているかたがたの活動に混ぜていただきました。セクシュアルマイノリティに関する審議会での議論もそうですが、「人間の尊厳を守りたい」という最も根源的なことを達成するために、先人たちが壮絶な努力をされてきたことに感謝をしつつ、それでも未だ達成されていないことについては、決して改善の手を緩めてはならないと心に誓いました。

写真は、食事支援の移動中。YOKOSUKA って感じで、好きです。

18082101

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