2018年03月14日

■道路は道路で管理。砂浜は砂浜で管理。(30年3月13日予算決算常任委員会都市整備分科会 港湾部)

部局別審査の最後は、3月13日港湾部です。



■道路は道路で管理。砂浜は砂浜で管理。

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  • 「大津地区港湾海岸高潮対策事業」については、今回の予算案で、「空洞調査 一式」という内容が入っていました。「そういえば、大津のドン・キホーテの裏手の護岸に、崩れる恐れがあるから近づくなって看板が…」と思い当たり、護岸の空洞の有無や、空洞がある場合の対策について質問しました。


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・空洞はある。ただ、今の時点で大きな空洞は無い。

・万が一大きな空洞が発見された場合、掘削して復旧する。



ということでした。

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  • 「野比海岸港湾海岸侵食対策事業」は、野比の海岸沿いに住むかたにとっては、住処を失いかねない危険を少しでも減らすための事業ともいえます。


ただ、何を狙って、実際どのような効果が得られているのかといえば、昨年2月に海岸線を走る県道212号線が大きく陥没したことからも、脅威にさらされ続けている部分はあるわけです(効果が無いとはもちろん考えていません)。そこで、同事業の予算案に記された、「海浜整備」と、「モニタリング調査」について、何を行うのか質問しました。

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・海浜整備は、昨年2月以降崩れ続けている斜面にフィルターユニットを敷き詰めるもの。

・道路の陥没は、切り離して考える。道路は、県土木部が管轄している。

・モニタリング調査は、離岸堤(沖合のテトラポットのことです)を置いた結果、ちゃんと海岸に砂が残るようになったか調査するもの。



ということでした。



他の委員からの質問に対する部長答弁で、「侵食対策事業を進めている中で、全国で成功した場所が一つもない。新潟では30年くらいやっている。どこまで公共のお金を投資していいのか難しいが、島国日本の宿命。斜面地に道路をつくっているのが日本の沿岸道路である。侵食対策については、今撤退する気持ちは無い。モニタリング調査の結果をみて、判断する」とあった通り、自然にあらがうことは難しいのは事実です。



30年40年の期間で考えれば海岸線からの撤退(後退)もありえるかもしれませんが、現状は市民生活が現実にそこにあるわけで、今後もこの、減っていく砂・打ち寄せる波との闘いは続くのかな、とおもいます。



次の都市整備常任委員会は、3月19日に開かれます。「部局間にまたがる質疑、討論、議案採決、請願・陳情に関する質疑、報告の聴取、所管事項への質疑」を行います。

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