2018年01月31日

【(仮称)横須賀火力発電所新1・2号機建設計画に係る環境影響評価準備書 住民説明会 をきいてきた】

【(仮称)横須賀火力発電所新1・2号機建設計画に係る環境影響評価準備書 住民説明会 をきいてきた】

浦賀の生まれ育ちで、実家がいまは久比里にあるので、久里浜の海でもよく遊んだ私ですが、そんな久里浜の海岸にある火力発電所が、新しい石炭火力発電所にリプレース(更新)される計画があります。

いまある火力発電所の設備は、1960年に1号機が運転を開始して以来57年間そこにあるので、あの3本の煙突が、私の久里浜の風景の記憶の中に常にありました。

ただ、57年経った機械だと、「最新鋭の設備に比べて熱効率が低く」、「経年によるトラブル」が増加するため「利用率は低下」しており、「電力の安定供給と発電コストの低減のため、高効率な発電設備に更新していく必要がある」(※1)とのことで、今回の更新に至ったようです。

事業者は株式会社JERAという、東京電力フュエル&パワー株式会社と中部電力株式会社が50%ずつ出資し2015年に設立された企業です。

■きになったこと


石炭火力発電所の「環境影響評価」ということで、CO2の排出や、大気環境などに関する質問が出ていました(30分終了時間が延長されたのですが、私は定刻で途中退出してしまいきけませんでした)。

その中で、ひとつ、交通量の増加が気になったので、質問してきました。




▽Q(かとう)「環境影響評価準備書〔要約書〕」の97ページをみると、大浜交差点付近の大型車の通行量が、いま673台/日とありますね。工事がはじまると、発電所関係車両がこれに加えて332台/日と予想されています。673 + 332 を多いと思うか少ないと思うかは人によるかと思いますが、対策に「ピーク時の発電所関係車両台数を低減する」とありますが、これは、工事期間全体を通じて減らすのか、それとも、例えば一日の中で、通学時間帯は減らしましょうよというような配慮なのか、どういう意味ですか?

●A(ご担当者)両方です。

工事期間5年間全体の中で、工事がピークになる時の一日当たりの台数を減らす。

そして、一日の中でも調整し、朝夕の通勤時間帯の台数も減らす。ミキサー車などは昼間の時間になるように調整をしている。




…ということでした。2017年9月1日には、同じ久里浜の夫婦橋交差点で子どもが死亡する交通事故があったばかりで、交通事故のリスクには、みんな敏感です。「環境への影響」は、生活導線への影響も含めて、今後も注意したいとおもいます。

なお、この準備書をうけて、2018年3月5日まで住民意見の提出を受付中です。発電所の更新にはさまざまな思いがあると思いますが、これを機にまずは「環境影響評価準備書〔要約書〕」をご覧いただければと思います。

(意見書の様式はこちら↓)

http://www.jera.co.jp/corporate/assessment/yokosuka.html





※1 「環境影響評価準備書〔要約書〕」18ページhttp://www.jera.co.jp/corporate/assessment/yokosuka.html

この「環境影響評価準備書」の本編は1000ページ以上あり、要約書でもかなりの長さです。さらに、この「環境影響評価準備書」は2018年3月5日まで、Internet Explorerで、閲覧のみ可能となっており、印刷も、ダウンロードもできません。えー。

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